処理案内

化成処理

化成処理

主に密着性を向上させる塗装下地として用いられ
耐摩耗性、耐食性等を向上させる処理

処理概要

加温した処理浴中に鉄鋼製品を浸漬させて表面に、リン酸系の不溶解性被膜を生成させる処理です。比較的低温(80℃~100℃)浴中で処理が行われ、熱変化に対する製品への影響は殆どありません。リン酸塩被膜は鋼内部に浸透、かつ表面に均一な薄膜を生成させるので剥離するようなことはありません。また、油の保持性能が高く、金属同士の接触を避けられるので、耐摩耗性を向上させます。弊社では代表的な、リン酸マンガン系・リン酸亜鉛系被膜を提供しており、用途に応じてご選択頂けます。

特 性

リン酸亜鉛系被膜
リン酸亜鉛系被膜は均一で斑がない為、鉄鋼材の一時防錆や、塗装下地処理として利用されています
生成された緻密なリン酸亜鉛被膜は、アンカー効果が極めて高く、母材/塗料間の密着性を向上させます
リン酸マンガン系被膜
リン酸マンガン系被膜は、リン酸亜鉛系被膜に比べ硬く、耐摩耗性に優れています
リン酸マンガン被膜は親和性が高く、油の保持性が非常に良いです
回転/摺動部における、金属同士間の接触を避けられるため、耐焼き付き/かじり性を向上させます
なじみ性が良く、潤滑作用を向上させます

適用例

自動車・二輪部品
カムシャフト・ピストンリング・ピストンピン・各種ギヤ類
機械・建機部品
建機油圧ピストン・減速ギヤ・ブッシュ類
その他
ACコート下地…各種

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